会報「あすなろ」2017年8月号「日本の心」

ちょっと前に「復興大臣が2度にわたる失言で更迭される。」というニュースが

ありました。

その後、次々と代議士の失言や不適切な行動といった不祥事、国会では国策に関係

のない議員個人に対する攻撃?の様子がマスコミに取り上げられ、”いかにその人物が

その職に不適格な人物”かを非難していました。

確かに、「国民の代表として」というより「一人の人間としてどうか」という話も

ありましたが、先日の女性代議士の暴言事件(このハゲ~)などは、秘書という最も

代議士を支える立場の者が、明らかに代議士を激高させ、その瞬間を狙って録音した

ものであり、人間の信頼関係を根本から破壊してしまうほどの行為だと思います。

それを、色々なメディアが秘書の背任行為?には一切触れず、一方的に代議士の発

言のみを何度も何度その部分だけ取り上げるという「日本の報道の在り方」を深く

考えさせる出来事であったと思います。

近年SNS(【 Social Networking Service 】(Facebook、Twitter、LINE等))

の発達とともに「一度口にしたら取り返しがつかない風潮」が蔓延してきています。

かつては冗談で通ったことも失言映像として残り、何度も何度も「その部分」だけ

取り上げられ、徹底的に追及されてしまいます。

冒頭の大臣も、友人同士で喧嘩して「死ね」と言ったとしても、「本気で」そう

なればいい…なんて少しも思っていないことは明らかなのに…。

最近は、「人間はミスを犯すものである」という当たり前の認識すら無視され、

人をおとしめる手段として利用されてしまいます。

こういった行為は残念ながら私がいつも口にする「日本の美しい心」からどんどん

離れていってしまうものです。

今、沖縄に競技空手をやっていた多くの外国人が訪れているそうです。

彼らは、初め自分の力で相手を倒す「空手」に魅力を感じていましたが、戦いを

重ねるにつれ、勝利を追い求めることに虚しさを感じ、そして、「本家の空手を学

ぶ事」により「強さを求める空手と違った世界を手に入れられるのでは?」と思う

ようになったと言います。その結果、わざわざ空手発祥の地の琉球空手を学びに来

ているというのです。

琉球空手の一番の特徴は「空手に先手なし」と言われるように、「自分からは攻撃

せず、必ず相手の攻撃を受けてから反撃」するのです。

そのため、「受けから始まる形」を何度も何度も繰り返し稽古するそうです。

 

「受け」は英語に訳すと「brock(ブロック)」です。

くい止める、ふさぐ、閉め出す、妨害するなどの意味で使用されます。

ところが、琉球空手の「受け」には受け入れる」という意味もあるのだそうです。

空手の目的は、強くなって相手を攻撃(倒す)事ではなく、強くなって、自分の心を

安定させ、その強さで大切な人や国を守っていく事なのです。

 

先日、2020年の東京五輪に出場し金メダルを狙っているという日本空手代表メン

バー(雷神ジャパンと言うそうです。)を紹介したテレビ番組を見ました。

選手たちは素晴らしい速度の技を繰り出していました。

しかし、「」の様子を見たとき、以前から懸念していた通り「JUDO(ジュードー)」

と同じ道を進んでしまっていると感じてしまいました。

冒頭に述べたように、今の日本はとにかく「相手のミスを見つけ、それを叩く」風潮が

主流です。その結果、人間関係はギクシャクし、「イライラ」や「ストレス」を抱えた人

が量産されています。

オリンピックが好きな日本人は「とにかく金メダル」とマスコミが煽っています。

「KARATE」の選手は「空手道」の選手であって欲しい。というのは日本人の少数

意見なのかもしれませんが、世界に誇る日本の心を失って欲しくないものです。

 

平成29年8月2日  支部長  重 田  紀 元

 

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