会報「あすなろ」2019年1月号 「今改めて人生を考える」

あけましておめでとうございます。

「平成」最期の年となりました。今年もまた、みんな元気に年を越せたことに感謝しながら、

頑張って稽古に励んでいきたいと思います。

過去何度も触れたことですが、武道の良いところは、運動の得意不得意に関係なく、続けて

いけばかなりのレベルまで到達できることだと思っています。当道場もいろいろな人が入会

し、何人かは去っていきました。みんなそれぞれの事情があるのでしょうが、長く続く人と

そうでない人には、はっきりとした差がある気がします。

それは“空手が楽しいと感じる”かどうかです。

始めは「この子大丈夫だろうか?」と感じる子がいます。稽古に来ていてもあまり楽しそう

に見えません。親に連れられ嫌々ながらに来ているのかもしれません。

では、そんな子が必ず辞めてしまうかというと、そうとは限らないのです。空手が続いた子

に共通することは“あるときから目つきが変わってくる”つまり自分から「強くなりたい」「う

まくなりたい」「楽しい」といった目的を見出した子は、そこからぐんぐん伸びていきます。

親としては「我が子がだらだらしている」姿を見たくないものですが、そんな時も、もう少し

のんびりと我が子を見守って欲しいと思います。どこかでスイッチが入るかもしれません。何

度も言うことですが、今の時代、ある程度の肉体的・精神的な強さを持つことは、人生におい

て計り知れないプラスになると思います。

年の始めに、ここでもう一度『人の一生』について(1年に一度くらいそんなことを考える

ことがあっても…)考えてみましょう。

まず、人生を3つに分けて考えます。最初が「生まれてから独り立ちする(親の庇護から離れ

る)まで」です。この時期に、職業についての知識や適性といったお金を稼ぐための基礎を身

につけたり、自分の人生観を身につけたりと、幸せになるための諸々を学んでいかないといけ

ません。親は、我が子がいつかは自分の元から離れていくことを前提に、我が子のため(これ

が案外難しいです)にできる援助を行います。2つ目が「労働をしている時期」です。自らの

生活のため、子どもを養うためにはたらいている時期です。肉体的・精神的に最も充実している

時期かもしれません。この時期に幸福感を持って生活できていれば自分の人生の満足度は高く

なるはずです。最後が「余暇の人生」です。収入が激減した後の人生(これが長くなっていま

す)をいかに幸せに送るかは、第2の人生の過ごし方にかかっています。人生のビジョンを持

って生活するか、目の前の快楽だけを追って生活するか…というと、イソップ物語の「アリと

キリギリス」を思い浮かべますが、日本はかつて無い繁栄の中にあります。

個人の幸福追求の権利も大幅にアップしていますから、アリのように一心不乱にはたらくだけ

で人生を楽しむ心を忘れてしまうと、せっかくの人生が味気なくなってしまう気がします。

人間必ずいつかは、その一生を終えるのです。

やはり、一年の初めに自分・配偶者・我が子の「人生の幸せ」について、改めて考えてみるのも

いいかもしれません。

支部長 重田紀元

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