会報「あすなろ」2019(令和元年)年11月号 「セルフコントロール」
この会報では、空手を学ぶ意義の1つとして何度も“幸せになるための条件”を考えてきました。
それは「感謝の心」「智慧」「強い心と健康な体」等々…いろいろあったと思います。
今回は、やっぱりないよりあった方がいい「お金」について考えてみたいと思います。
昔「一杯のかけそば」という話が流行ったことがあります。貧しい親子がそば屋に行ってかけそばを
一杯だけ注文して、みんなで分け合って食べる。貧しくとも愛にあふれた家族はやがて…というような
話だったと思います。
でも、同じ愛にあふれた家族なら「僕は天ぷらそば」「私は鍋焼きうどん」などと、好きなものを食
べられた方がいいに決まっています。今の世の中、やはりある程度のお金は必要です。
私の知り合いにちょっとリッチな社長さんがいます。その社長さんに「重田さんは人を羨まないからい
いよね」と言われたことがありますが、やはりお金持ちの生活は羨ましいです。
ただお金持ちになる人は、それなりに努力、苦労をしていること、そして私自身の能力・才能を知ってい
るので妬ましいという感情は出てきません。
なので、社長さんも変に気を遣わず付き合ってくれるのだと思います。
世の中“なくても何とかなるけど、あった方がいいもの”が存在します。お金はその筆頭にあげられるもの
ではないでしょうか。
私は(ジャンボ)宝くじが発売されるとつい買ってしまいます。短い時間ですが“夢を見るための支出”と考え
るのですが、最高当選金額は3,000円。お金は待っているだけではやってきてくれません。
お金持ちになるには、それなりの努力・才能+運も必要です。ただお金を稼ぐ手段はユーチューバーやゲー
マー等とほんの数年前までは想像もできないものが出現、多様化しています。
それに伴い要求される能力・才能も様々ですが、お金持ちになる人には共通点があるというのです。
科学というのは、いろいろな謎を解明してきました。科学は“お金持ちとそうでない人の違い”についても
研究の対象としていて、お金持ちの共通点が数多く見出されました。
お金持ち研究の最たる発見が“金持ちになる人は自制心が強い!”です。中でも、スタンフォード大学の心理
学者ウォルター・ミシェル氏が行った研究が有名で“長期的な視点で考える人”と“将来のために今を我慢する、
自制心を持った人”が、お金持ちになりやすいことが分かったというのです。さらにこの研究で話題になったの
が“ファストフード(注文してからすぐ食べられる手軽な食品や食事)店の近くに住んでいる人の貯蓄の割合が低
い”ということです。ファストフードには最先端の科学が詰め込まれているため、人の心をうまくとらえること
ができるのだと言います。しかし、美味しさを感じるがゆえ、脳の暴走をも引き起こします。その結果、欲求
をコントロールできなくなる(=自制心を失う)のです。
まとめると「ファストフードを頻繁に食べる」→「自制心が下がる」→「貧乏になりやすい」と、なんだか
“風が吹けば桶屋が儲かる”式の話のようですが、言わんとすることは、わかるような気がします。
とにかくどんな職業に就いても、お金持ちになる人はそれなりの辛抱ができるということでしょうか。
空手を学ぶ子が将来お金持ちになれるかは別として、地道な稽古を続けること、続けられる力を身につける
ことは、それなりの価値がありそうです。

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