会報「あすなろ」2020(令和2年)年12月号「続けることの難しさ」

約20年締めていた帯を10月から新しい物に替えました。

この帯もできるだけ長く使って「よれよれにしてやろう」と思っています。

私は教師になった時「体を鍛えるために」と空手を始めました。しかし、仕事でなかなか道場に通えない、

型も覚えられない。体も硬い…と初段を取得するまで5年近くかかりました。

一中勤務時代に“柔道部顧問となったこと”をきっかけに(空手と平行して)、柔道にも打ち込みました。その

後は、我が子を道場に通わせたり、責任のある立場となったりで、あまり稽古を休むことなく続けることが

できています。また居合道とも出会い、より武道への思いを深めることができました。週3回の稽古を中心

とした運動のお陰か、あまり体型も変わらず、(肩や腰の痛み等はありますが…)そこそこ健康な体を維持で

きています。

人は、目先に辛いこと・嫌なことがあると“何とかそれらから逃げようとする心の作用”が働きます。それが、

勉強や稽古のように“やれば絶対自分のためになる事”が分かっていても「だるいのは嫌だな」という思いの方

が先にきます。すると「ちょっと頭が痛いかも?無理しない方が良いかな」とか「あっ、あの仕事をやらなけ

れば…」と訳の分からない理由を付けてでも、それを避けようとします。どんなに稽古(勉強)の後、汗をかい

た爽快感・理解した満足感があっても、それらはやり終わった後感じるだけで、稽古(子どもの勉強も)前には

「だるいな」「やらなくていい理由はないかな」の気持ちが優先されるのです。

私も、ジムはついつい休みがちです。まさに上に書いた状態です。ジムや学校に好きな人でもいれば「毎日で

も行きた~い」となるはずですが、大人が道場に通うとなると“好きな人を作る方法?”は現実的ではありません。

ちょっと億劫なもの(学校や会社も?)を続けるための方法は3つです。

1つは『行かなければならない理由を作ること』です。仕事はまさにこれです。「私が仕事に行かなければ、家族

を路頭に迷わせてしまう」となれば「行こうかな?サボっちゃおうかな」という選択自体起きません。

しかし、空手でこういう状況を作るのはかなり難しいです。

そこで2つ目が『習慣化』です。稽古やジムを生活の一部とするのです。それには、まず行動を開始する時刻を決

めます。その時に大事なことが、すべての準備を済ませておくことです。道着や運動着から一式をバッグに詰めて

おきます。行く前に準備をしようとすると億劫虫が出てきてしまいます。時間になったら、バッグを持ってすぐに

出ます。とにかく“行動を体にしみ込ませる”のです。

3つ目は『もったいないお化け』に登場してもらいます。ジムの会費は毎月約8.000円です。行こうが行くまいが、

自動的に口座から引き落とされます。食べ放題バイキングと同じで「元を取らないともったいない」と出かけます。

家を出てさえしまえば『満足(喜び)』が待っています。

あとは番外編ですが、大人であれば、やっぱり「いい汗かいてうまいビールを飲もう」これが一番でしょうか。

せっかく始めた空手です。『生涯の宝物』となって欲しいです。

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