会報「あすなろ」2021(令和3年)年6月号「日本文化崩壊」

4月のマスターズで東洋人として初めて優勝した松山英樹選手が、トロフィーを受けに行く時、

彼のキャディの早藤将太さんは、フラッグを取りに(甲子園の土のように、優勝者は18番ホール

のフラッグを記念として持ち帰る慣習があるのだそうです)行っていました。

フラッグを取り外したピンを再びカップに挿した後、帽子を取ってコースに一礼しました。

英国のベテランゴルファーのリー・ウェストウッド氏はこのシーンを見て「ゴルフ、いやスポー

ツで最も美しい場面」と称賛しました。

道場やコートに“礼をして入り、礼をして出て行く”日本人にとって、特別な情景ではありませんが、

海外の多くのメディアがこれを報道し“日本人の礼儀正しさ”が、またまた世界中の注目を浴びまし

た。

“過去が咲いている今。未来の蕾でいっぱいな今”これは陶芸家の河井寛次郎の言葉です。『今』と

いうこの時は、過去の結果であり、また、未来の原因でもあります。日本人が礼儀正しい民族でい

られる、ということは過去の日本人の多くが『礼儀正しさ』という価値観・美意識を大切に守り続

けていたということです。

日本人というのは、民俗学的にも言語学的にも、非常に特殊な存在だと言われています。

その日本人が礼儀正しい民族と言われるようになった要因は、(会報では何度も話題に上げています

が)260年にも及ぶ江戸時代の、平和な時間で熟成された武士道であり町民文化でした。

幕末の頃、江戸には100万を超える人口がありました。花の都パリでは、糞尿が街にまき散らかされ

ていた時代、江戸では世界最高の文化(ゴミや糞尿すらも、分業・回収のシステムが…)が花開いてい

ました。身分が違う、考え方が違う、たくさんの人々が暮らしていく中で“どうしたらそれぞれが、

そこそこ満足して暮らしていけるか”という最も難しい課題を、誰の命令でもなく200年に及ぶ試行

錯誤の繰り返しの中で解決していったのだと思うのです。

これだけ長い時間平和が続いた国は、世界中どこにもありません。世界中が強さを求め、奪い合って

きた中で、日本だけは“奪い合ってはいくらあっても足りないが、譲り合ったら少しのものでも足りる”

ことを国民自らが学んでいったのです。

八百万の神に感謝し“良いことはおかげさま、悪い事は身から出たさび”これが日本人でした。

ところが第二次大戦で敗戦国となり、米国から洗脳教育を受け『日本は戦争犯罪国』『豊かさこそ

美徳』という2つの価値観を植え付けられ、敗者としての辛さを知ったはずの日本は“奪い合いで勝っ

た者のみが幸せを享受できる世界の一員”となっていったのです。

今では、何でもかんでもアメリカの真似…。“自分の行動(責任)には目をつぶり、他人を陥れる・訴える”

文化が根付いてきてしまいました。近年話題の『文春砲』など、その典型です。代議士の秘書(かつては、

何があっても代議士を支える立場でした)をそそのかし、本来秘密とされていた事を曝いて世間に晒す。

盗撮・盗聴等の犯罪行為すら、政治家・官僚を貶めることができれば、国民も拍手喝采。真義や仁義といっ

た、かつての規範は失せ、金さえもらえれば誰でも裏切るようになりました。防犯カメラの普及と共に、

万引きや争いごとといったニュースが流れない日はありません。これも以前述べましたが、日本人は8割

満たされているのに「残りの2割が足りない」と文句を言う民族になりました。貧しかった江戸時代は

「2割もある」と感謝していました。欲望には限りがありません、8割が10割になると思った時には、

また次の欲望が出てきて、心が安まることはないのです。こんなに豊かで平和な国に住んでいながら、

今や日本人の多くが、相手を信用することができなくなり、常に疑心暗鬼(何でもかんでもスマホで撮

影…)で人と付き合わなければならないのです。

日本中どこに行っても、笑顔で街を歩いている人を見かけることはほとんどありません。

かつての『世界で最も幸福な民族』は、どこに行ってしまったのでしょうか。

更に、終戦教育は言葉まで“英語はかっこいい”というイメージを作り上げました。

K都知事は、語学が堪能であるためか、インタビューでもしょっちゅう英単語を交えて、自分の能力を

アピール?しています。今ヒットする曲の歌詩には、必ずと言っていいほど『英語』が入っています。

今世界中で人権問題が話題にされています。中でも中国の新疆ウイグル自治区。自治区といっても、

豊富な地下資源の埋蔵が確認されて以来(日本の尖閣諸島も同じ)、香港と同様に彼らの自治は猛烈な勢

いで失われています。

ウイグル族の人達は、宗教、伝統の祭りや服装・生活習慣をはじめ、言葉までも奪われよう(漢民族と同

じ生活を強いられて)としています。

彼らは、監視カメラ(世界一の普及率)とAIによって、生活の全てを監視され、違反すれば直ちに拘束

され、毎日何回も「中国共産党のお陰で、私たちは生活できます」と言わされ、従わなければ拷問。

もし日本がどこかの国に占領され、日本語を話すことを禁止され、各地の祭りもお盆もお正月も、伝統

工芸に至るまで全て取り上げられたら…。この世界から、各地域の美しい文化が永久に消滅してしまった

ら…。それが今、新疆ウイグル自治区や、ミャンマー…。多くの国・地域で起こっているのです。

日本の若者は、世界の中でも『愛国心』『自己肯定感』がとても低いと言われています。愛国心などと

言うと、すぐ「軍国主義だ」とか批判する(日本文化を地球上から抹殺したい?)勢力があります。残念なが

ら今の日本は、そういった“大声を上げて物事を言う人間”を抑えることができません。自国に都合の良い部

分だけ取り上げて、それを『歴史』として自国民に教え込んでいる国ではなく、日本は『できる限り事実を

集めて検証する歴史』を国民に伝え、その上でこの美しい文化を継承していく人材を育てなければならない

のです。祖国を愛さない教育を行っている国など(日本の他)、世界中どこを探してもありません。

今まだ日本が“災害などの時でも配給の列に並ぶ民族”とか“コートや道場などに入る時礼をする”など、世界

中から『美しい国』として称えられているのは、過去の人達が『日本の伝統』を守り続けてきたから(過去が

咲いている)に他ならないのです。

しかし現在のように(終戦教育により)“日本の素晴らしい文化は否定され西洋の文化こそ素晴らしい”“中国や韓

国のでっち上げの歴史にも文句を言えない”そして何より『自ら文化を捨てる民族』となってしまった時、この

蕾からどんな花(日本文化)が咲いていくのでしょうか?

礼が美徳ではなく、礼が出来ることが当たり前の国であり続けなければならないのです。

コロナ対策においても、私たちは賢くあらねばならないと思います。K都知事をはじめとする政治家のパフォー

マンス(メディアに出演して「こんなにやっているんだ」を表明するだけ)や、マスコミの偏った報道(コロナは

ほとんどが無症状、重症化の実態は…)の真意を理解し、的外れなウイルス対策(検温・CO2センサー…)により、

1年以上経っても何も変わっていない現実(変異株のせいになっていますが、RNA型ウイルスが変異しやすいのは

常識)を見て判断していかなければなりません。ウイルスを理解(ネットで簡単に調べられます)し、実のある行動

(人が集まるところでのマスク、飲食時における鼻口への接触を控える)を取っていくべきです。

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