会報「あすなろ」2022(令和4年)年1月号「才能」

あけましておめでとうございます。

コロナも3年目を迎えようとしていますが、今後どのようになっていくのでしょうか?

とにかく今年も新しい年をみんなで元気に迎えられたことに感謝しながら、頑張って稽古

に励んでいきたいと思います。

人間の脳は3歳頃で完成するといわれ、その時の脳は無限の可能性を持っているそうです。

例えば4歳までに、しっかりした音楽教育を受けると、雨音を聞いてもドレミ…の音階として

捉えることができるようになる(絶対音感の獲得)といいます。言葉も、3歳の脳は全ての言語

を理解する能力を持っていて、9歳までに日常的に、いろいろな言語に触れていれば、何カ国

語でもペラペラになるといいます。ところが使われない能力(選択肢)は、どんどん衰えていっ

てしまい、歳を取るほどその芽を伸ばすのがたいへんになってしまいます。

それは地面からたくさんの新芽が出ていて、うまく水分や養分を吸収した芽だけが生長していく

姿のようです。ですから何かを始める時は、絶対に若いうちが『お得』です。大人になって英語

を学ぶ、音楽を始める、空手を始める…となると、子どもが始める何倍もの努力が必要となりま

す。 さらにスポーツや芸能に限らず、若いうちに始めて、身についたものは『体が覚える』とい

う状態になり、無意識に体が反応してくれます。

プロ野球の世界で、一流打者と言えば3割バッターです。5試合で5本のヒットを打つ人(打率

2.5割)と6本のヒットを打つ人((打率3割))の差はほんの少しです。世の中には他の人よりほんの

少し太い芽(これが天が与えてくれた『才能』)を持って生まれてくる人がいます。

その人が努力によって才能を磨き続ければ、普通の打者より0.5割多く打てる打者になり、高い

知名度や莫大な収入を与えてくれます。もちろん普通の芽でも努力をすれば、野球がうまい人、○○

がうまい人となり、運が良ければプロになれるかもしれませんが、残念ながら超一流にはなれません

今、子どものなりたい職業のトップにランクされているユーチューバーだって、誰もが簡単に高収入

を得られるわけではありません。その才能がある人だけが何億という年収を手にするのです。

我々の文化や文明は“特殊な才能を持ったおよそ1割の人間によって作られている”と言われています。

考えてみれば、今は無くてはならない『スマホ』だって、どんな仕組みで動いているかなど、ほとんどの

人は全く分かりません。過去に現れた天才(ずば抜けた学問的な才能を持つ人)達の大発明の積み重ねを使

わせてもらっているのです。科学、芸術、医学、スポーツ、芸能…そういったいろいろな才能の恩恵を受

けて、我々は時代と共に便利で豊かな生活をさせてもらっています。昔から、その才能(高収入)には妬み・

やっかみがありましたが、SNSの発達によって、そういった『負の感情』もどんどん発信されています。

己の能力を冷静に判断できない人も増えてきていますが、まず今の生活(1割の才能)に感謝すべきです。

自分の人生“感謝の心を持ち続け、幸せに送っていくか”“文句ばかり言って、不機嫌な顔で生活するか”一年

の初めに改めて考えてみるのも良いかもしれません。

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