会報「あすなろ」2022(令和4年)年5月号「人 間 の 性(さが)」

今から30年ほど前、中高生を中心に「こっくりさん」が流行り、自殺者が出るなど社会問題

になったことがあります。こっくりさんは、19世紀に西洋から伝わった「テーブルターニン

グ」という占いが、我が国で『狐の霊を呼び出す降霊術』となって広がっていったものとい

われています。

『言い伝え』や『迷信』といったものの中には、科学によって解明できるものもあり、こっ

くりさんは、その典型的な例として理科の授業で扱いました。初め「狐狗狸さん」を呼び出し

て質問すると「正しい答えが」返ってきて、みなビックリします。ところが、目隠しをして、

文字の書かれた紙を何度か回して、同じ質問をしてみると、メチャクチャな答えになってしま

います。もし本当に狐狗狸さんが現れて答えているなら、正しい答えを返してくれるはずです。

3人の指が勝手に動いてしまう原因は2つ、1つが『予期意向』これは、人は自分の知識や経験

を元に「こうなって欲しいと自分に都合の良いように考える傾向がある」ということ。2つめは

『不覚筋動』例えば鉛筆を持って芯の先を目標から1cmの所にずっと置こうとしても、無意識

に筋肉が動いてしまい停止させられない現象のことです。

2月24日、国連の常任理事国であるロシアが、何ら正当な理由なしに隣国ウクライナに武力

侵略。当初数日で決着すると思われたこの侵略は「自国を守る」というウクライナ人の命がけの

抵抗により長期化。更にロシア軍による信じられない残虐行為が、次々と明らかになってきまし

た。プーチン大統領は、世界中から非難を浴びながらも、自らの主張を繰り返し「核の使用」す

らちらつかせて、世界中の民主国家を牽制しています。更に驚くことには、プーチン大統領の支

持率が、ウクライナ侵略(ロシア国内では、特別軍事作戦)前は71%だったものが、侵攻後83%と

上昇。SNSでは「ロシア人は政府のプロパガンダを信じ切っていると言われるが、インターネット

でさまざまな情報を入手できる時代に、どうして真実を知ろうと思わないのだろう?」という疑問

が上げられていました。これはまさに『予期意向』長時間労働と家事や育児に追われる大多数の国

民にとって、テレビで報じられている情報を信じるほうが楽なのです。戦争が始まって以来、ロシ

ア政府は政府に批判的なメディアを徹底的に抑え込んでいます。人は、自分が理想と思う考え方に

沿った情報を見聞きしたいものです。その結果、今回の戦争でも「わが国はウクライナ人を抑圧か

ら解放しようとしているのだ」と信じて疑わないのです。しかし、政府に都合の悪い情報を徹底的

に抑え込もうとすれば情報統制に亀裂が生まれます。戦争が長引けば、特別軍事作戦が順調なのに

「どうしてあらゆる情報が規制されるのか?」と、疑問を持つはずです。日々ウクライナの人達の

命が奪われる中、一刻も早くロシア国民の多くが、それに気づいてくれる事を願うばかりです。

私はいつも“自分は幸せである”と言っていますが、幸せを感じられる『心』というのは、ただ従

順に、与えられているものを受け入れているだけでは、手に入れることができません。

マスク問題を言い続けるのも、報道される内容に科学的な疑問を感じるからです。真の幸せは、自

分で考え、自分で決めて(責任が生じます)手に入れるものだと思っています。占いなどを信じるの

は自由ですが“その結果で人生の方向を決める”のはどうでしょうか?

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