令和4年7月号 うら面「贅沢のすすめ(貧しくていいと言いながら…)」
かつて日本が高度成長の真っただ中『モーレツ社員』と呼ばれる人たちが活躍していました。
学校でも優秀?教員達は、有給休暇など使わず(使うことが悪いことのように)働いていました。
そんな中、優秀でなかった私は、しっかり年間20日の休暇を使い切っていました。私の信条は
“日常の中に非日常を見いだし、それを楽しむ”こと。頑張って働いて、遊ぶ時は思い切り遊ぶ、
スッキリ楽しんだ後は、また元気に働く。この「元気に」が重要と考えていました。疲れ切っ
て生気のない先生に教えてもらうより、元気ハツラツな先生に教えてもらった方が、生徒も気
分がいいのでは、と勝手に解釈して…。いつも笑顔で背筋を伸ばし、しっかり前を見てサッサ
と歩く。今も変わらない習慣です。
旅行が好きな私は、有給休暇を使って安くて混まない平日に、いろいろな所(47都道府県の主な
観光地はほとんど訪れました)へ行きました。3年生の担当となった時には、同僚に声をかけ、
3月(卒業式後)の旅行のために、毎月の積み立てをしました。27歳まで行ったことのなかった
海外も、その魅力にはまり(現地で自由に動くため、ラジオで英会話を学び)、時間を作っては
出かけました。
友人の1人にちょっと(かなり?)リッチな人がいます。その人の移動(飛行機)は、常にビジネ
スクラス。羨ましいとは思いましたが、若さもあり、運賃に金をかけるなら、その分現地でお
金を使った方が…と『安いツアー』を楽しんでいました。
退職が近づいてきた頃“どうしても行ってみたい旅先”をしぼってみました。そこでネックとなっ
たのが移動時間です。それまでエコノミーシートでの移動は、(一度寝て、目が覚めてもまだ飛ん
でいる)9時間が限界と思っていました。ですからほとんどの旅行は、東がハワイ、南がオースト
ラリア、西がタイ、北が中国という範囲の中でのものでした。
スポーツ少年団の引率でドイツに行った時も、片道12時間のフライトは本当に辛く、現地で滞在
中も帰りの飛行機を思うと、楽しさも半減でした。
退職を機に、生まれて初めてビジネスクラス利用の旅を計画しました。往復の飛行機のシートと
ホテルのランクがちょっと違うだけで、通常のツアーの4倍以上。貧乏性の私としては、ものすご
い決断でした。しかし、フライト前のラウンジから全てが別世界。12時間のフライトが全く苦にな
りません。その時心底思ったのです「やっぱりお金はあった方がいい」と。全てにおいて贅沢をす
ることができる人はそう多くないと思いますが、(特に若いうちは)何か1つ(もちろんもっと多くて
も…)でも「ちょっと贅沢」ができるくらい、頑張って働いてもいいと思うのです。
ブランド品を身につけることでも、美味しいものを食べることでも、趣味にお金をかけることでも、
何でもいいと思います。たった1つでも、自分にとって『最高』と思えるものを手にすることで、生
活(人生)全般が豊かになるはずです。 年老いて『欲』が減ってくる?まで、『プチ贅沢』楽しんで
いきましょう。

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