令和4年11月号 うら面「民衆のための政治家は生き残れるのか」

最近“たった一言の暴言(失言)が、その人の人生を狂わせてしまう”ような出来

事が増えてきています。これはスマホとSNSの普及により、誰もが簡単に

“動画や・音声を世界中に拡散させることができるようになったこと”が大きい

と思います。今では政治家の講演会から、職場での上司の話、学校の先生と話

すなど諸々の時に、スマホで隠し撮り(録音)。前後の脈絡を無視しても、問題

発言があれば、そこだけが投稿されてしまうのです。投稿の悪意が露見しても

『人権』という大義名分で身を守られますので、今やタレコミは無秩序状態です。

兵庫県明石市の泉市長は、“暴言の責任を取って”来春の任期満了を持って政界を

引退することになりました。彼は、医療費・保育費等の無償化を実施「素晴らしい

市長」と、政策には人気がありました。しかし、市役所内部の人間にはハッパをか

け、仕事に厳しい要求をしていたため、内部告発のような形で、暴言が露見。自分

たちの利権しか考えない市議らとも対立、(一度は選挙で返り咲きましたが…)つい

に政界引退を決意することになりました。

時々、公務員根性丸出し(仕事をしようがしまいが首にもならず給料がもらえる)の

役人がいます。そんな役人に対し「仕事をしろ、民間はもっと大変なんだ」と怒鳴れ

ば「暴言だ~」と証拠の音声を出され、マスコミでたたかれる。これでは、本当に市

民・国民のための政治をする人間がいなくなってしまいます。いつも言うように、政治

家の一番の仕事は『決断』をすることです。ただ、どんな意見でも必ず反対の人間が

いるのです。東京湾アクアラインの建設もそうでした。「そんな夢のようなことがで

きるわけがない」とか「必ず失敗する」などの反対意見を押し切ってアクアラインは

開通しました。今“アクアラインのお陰で、千葉県民(のみならず)がどれだけの利益

を享受しているか”については、だれも異論がないはずです。

先日“富津市で「夕方5時半と6時に放送される『夕焼け小焼け』の曲がうるさい」

という一部市民の苦情から「放送を止めにする」ことになったら、多くの市民から

「農作業を止めるいい合図だから続けて欲しい」等、たくさんの要望があり、2回の

放送を1回にすることになった”という報道がありました。ロシアがウクライナを一方

的な武力侵略した時も、地下鉄の駅で「ロシア語表記の看板を外せ」というクレームを

受け、案内板を外したら「日本にいるロシア系の人には何の罪もない」と多くの意見が

寄せられ、案内板を元に戻しました。どちらの例も“ほんのわずかな批判(反対)を恐れる

あまり、多数の良識ある意見が見えなくなり、本来やるべきことを見失う”という現代日

本の風潮が現れてしまったものです。

ロシアのウクライナ侵略が始まってから、世界中が混沌としてきている中、批判される

ことだけを恐れ、何の決断もできない政治家ばかり、また、おもしろ半分でいい加減な政

治家に投票する国民。いったい日本の未来はどうなってしまうのでしょうか?

政治というと、何か遠い感じのものとも思われがちですが、最終的に、その善し悪しは

我々の生活に直結してきます。将来が見通せない現在だからこそ、子どもたちには“自分で

決めて自分で生きる力”が必要となるのです。耳障りのいい言葉が溢れている現代ですが、

人の心は一朝一夕には育ちません。今こそ『親の思い』が、“どの方向に向かっているか”

が大切な時期なんだと思います。

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