会報「あすなろ」2024(令和6年)年12月号「二流」

今年も残り1ヶ月となりました。世界中のあちこちで紛争・異常気象による災害が多発。国内でも闇バイトによる強盗事件…等々、残念ながら今年を振り返ってみて、明るいニュースはあまり多くなかったような気がします。さらに11月に行われたアメリカ大統領選でのトランプ氏の勝利は、これからの日本のみならず、世界中に大きな変化と影響を与えることになるはずです。そんな中、ワールドシリーズ制覇を達成したドジャース。大谷翔平選手にとっては初のワールドチャンピオン、11月まで日本中をヒリヒリさせてくれた彼の活躍は、我が国のみならず、世界中に明るい話題を届けてくれました。
次から次へと自らの夢を実現させていく大谷選手ですが、ワールドシリーズ制覇をきっかけに、彼が17歳のときに書いた70歳までの『人生設計シート』に再び注目が集まっています。人生設計シートに書かれた目標と実際の出来事を比べてみると、時期のずれはあるもののメジャー入団、WBC日本代表、結婚、ワールドシリーズ制覇など、その多くがすでに実現されています。昨年右肘のトミージョン手術を受け、リハビリ中にドジャース移籍。そして結婚。4月には相棒の水原氏の裏切りに遭いながらも、ナ・リーグトップの54本塁打・130打点の成績を残し、MLB初の「50-50」を達成、日本人最多盗塁、2年連続MVP受賞も成し遂げました。ワールドシリーズ中の亜脱臼治療のため手術も行いましたが、きっと来シーズンは『投手大谷』を見ることができると思います。
僅か17歳で人生の夢を形成、それを実現させていくというのは、努力はもちろんですが、並外れた才能に恵まれたからに違いありません。そして彼が、日本人のみならず世界中の人達から好かれているのが、彼の人間性です。スポーツ最大の価値、『勝つこと』を追い求めながらも、球場のゴミを拾ったりという、少年野球から受け継いだ『野球道』を実践しているのです。そんな彼を『一流』の基準にしてしまうと、世の中に一流と呼ばれるアスリートは、ほとんどいなくなってしまうのでは…と感じてしまうほどです。
一流の基準をぐっと下げて、身近の一流と言われる人達を基準にしても、私の場合は、ことごとく二流であると感じてしまいます。結構凝り性であるため、興味を持ったものに対しては、それなりの努力をし、それなりのレベルには達していると、自分なりには思っているのですが、それら全てが一流には届かないのです。スポーツではスキーやテニスは“ちょっと上手いな”というレベル。ゴルフに至っては、とても40年以上も続けているとは思えないレベル。空手ですら、ただ長く続けてはいますが、とても一流とは言えません。英会話もずいぶんやりましたが、未だ日常会話程度、映画を見ても字幕がないと訳が分かりません。
そんな私ですが、唯一自分が一流だと思えるものがあるのです。それが“幸せを見出す能力”です。この能力を育ててきたお陰で、どんなに偉い人、リッチな人と出会っても、それらの人の(見えない)努力に気づけるので、その人達と自分を比較して惨めな思いをすることがありません。常に自分の置かれている環境での幸せを見つけ、健康で明るく生きていける事への感謝ができるのです。これも空手と出会い、続けているお陰だと思っています。

 

「民主主義」

第47代アメリカ大統領にトランプ氏が就任することになりました。当初予想された 大混戦とはならず、トランプ氏の圧勝となりました。カマラ氏は早々に敗北を認め「速やかな政権移行に協力する」と談話を発表しました。その姿は、4年前の大統領選とあまりにかけ離れたものでした。当時(今も)トランプ氏は落選を認めず「選挙に不正があった」と支持者をけしかけ、連邦議会議事堂を襲撃という前代未聞の事件を引き起こしました。来年の1月、彼が大統領に就任したら、議会を襲撃した暴徒達に
「恩赦」を与え、さらに多くの罪で訴えられているトランプ氏自身にも恩赦を与える
そうです。彼の側近のメンバーも、彼のイエスマンばかりの名前が挙がっているそうです。中でも、彼の選挙戦で183億円もの献金をした、イーロン・マスク氏が政府の要職に就き、経費削減の謳い文句で自らに有利な政策を打ち出していくのでは?と共和党支持者の中からも不安の声が上がってきています。このような報道からも分かるように、トランプ氏の人間性には、かなりの疑問を持たざるを得ませんが、個人的には日本の昔の政治家のように、しっかり国を動かせるのなら、(反対ばかりで)何もできない、今の日本の政治家より遙かにましな気がします。
彼が大統領になり、現在アメリカが世界の平和維持のために支出している膨大な予算を、自国のためだけに使っていく。さらに温暖化対策のためのパリ協定からの離脱で、自国産業がCO2を際限なく排出する…などしていけば、アメリカ国民は確実に豊かになると思います。しかし、それは北朝鮮の金正恩総書記や中国の最高指導者の習近平氏、ロシアのプーチン大統領…などの独裁者と何ら変わりがなくなってくる気がするのです。民主主義とは、単に“多数決で物事を決定する”という以外にも“個人の自由や権利を守る”という大切な意味があるはずです。“自分さえ良ければ、他人はどうなってもいい”という考えは、ちょっと違う気がします。せめてもの救いは、トランプ氏が高齢である事だと言われています。
来年の話をすると“鬼が笑う”といいますから、未来のことをあれこれ思い悩んでも仕方ありません。我々は今現在を懸命に生きていくしかありません。社会の状況をしっかり見つめながら、個の能力を高めていきたいと思います。

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