令和4年3月号 うら面「ロシア、ウクライナに侵攻」

3月号の裏面にも、オリンピックの雑感を書いて「そろそろオリンピックの話題は終わりにしよう」

と思っていた時、信じられないニュースが飛び込んできました。ロシア軍のウクライナ侵攻です。

プーチン大統領の言い分は「親ロシア派組織が実効支配しているウクライナ東部の一部地域の住民

を守るため」としていますが、何ヶ月も前から周到に準備されたもので、2014年のクリミア半島の

併合に続いて、明かな武力侵略、到底許されるものではありません。

国連憲章は、国の領土保全や政治的独立に対する武力行使を禁じています。その国連の常任理事国

であるロシアが、他国の主権を侵すような軍事行動(戦争)を起こすなんて…。

我々日本人は、日本は民主主義の国であり(そう信じている国民が圧倒的のはず)、世界の多くの

国が民主主義で『自由』を謳歌していると思っていますが、現在、もっとも多い統治形態は、選挙

独裁主義(一応、民主主義の理念を謳っている独裁国家の政治形態)で、世界200国のうち、およそ

60ヵ国(世界人口の43%)と言われています。

独裁国家において、最も恐ろしいのが“自分と違う意見を持つ人間の排除”です。多くの場合それ

は『粛正』という形で現れます。記憶に新しいのが、北朝鮮。2011年に金正恩が指導者となって、

5年間で粛正(処刑)されたのは340人と言われています。No2の叔父すら処刑しました。このよう

な手段で独裁者となった者が、一番恐れるのが“次の権力者によって、自分が粛正されること”です。

それを防ぐために、どんな手段を使っても、自分が権力者であり続けなければならないのです。

ですから長期政権(独裁)を防ぐ憲法があっても、それを改訂してまで(中国、ロシア、ベラルーシ…)

も、No1の座に留まるのです。

今回の侵略で、世界が驚いたのは“およそ80年前に終わったと思われていた帝国主義の時代と同じ

武力による領土拡張が、グローバル化した現代に行われた”ことです。そして、残念なことに“強大国

がそれを行った時、他の国々はそれ(侵略戦争)を止めることができない”事が明らかになってしまった

ことです。プーチン大統領は「ウクライナは、昔ロシアが築き上げた国だから、ウクライナはロシア

のもの」と言っています。全く同じ事を中国の習近平国家主席が言っています。今後のロシアの状況

によっては『中国の台湾侵略』も起こりえるのです。そうなった時、日本にも多大な影響が出てくる

はずです。戦後の平和教育のお陰?で『平和ぼけの国民』」と言われ「武力(防衛力)など持たない方が

良い」などと言っている人もいる日本ですが、今回のウクライナのように、自分達は戦争する気がなく

ても、相手から一方的に攻め込まれたら、命も財産も何一つ守ることができない状況になるのです。

時々道場の「大人の部」でやっている空手は、まさに同じ状況を想定しています。“自分からは攻撃

しないが、いざというときに(自分や大切な人を守るために)反撃できる”空手です。使うことのないこと

が一番ですが、一方的に暴力を振るう人間が存在する現実を見れば、何もできずに致命傷を受けるより

は『防衛力』は持っている方が良いと思います。

今の私たちには、ロシアの侵略を食い止め、ウクライナの人々を助ける力はありませんが、少なくて

も『無関心』であってはならないと思います。世界の情勢に目を向け『侵略や迫害を許さない思い』だ

けは持ち続けなければなりません。例えば、経済制裁によって、物価の上昇があったとしても、地球人

として我慢(協力)していく姿勢が大切だと思います。

なんともやるせない気持ちですが、それでも私たちは、日々の生活を止めることはできません。

今この瞬間にも、住居や家族を奪われている人達がいることを忘れずに、平和である事、自由な暮らし

ができる事への感謝を忘れず暮らしていきたいものです。

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