会報「あすなろ」2022(令和4年)年9月号「誰が幸せだったら…」
旧統一教会と関わった政治家の報道は『魔女狩り』の様相を呈しています。
政治家が当選するためには、多数の『票』が必要です。そのために宗教団体等から応援
を受けることは、何の問題もありません。ただ今回は“その団体の体質が霊感商法をやっ
ていた頃と何も変わっていないこと”“今も信者から多額の献金・選挙応援を受けているこ
と”が、安倍元総理銃撃をきっかけに次々に浮上。「政治家は何らかの利益供与をしたの
では?」とマスコミが騒ぎ“過去に雑誌の対談に出ていた”というだけで犯罪者扱い。大き
な騒ぎとなりました。
どんな(新興)宗教であっても、『教義』自体は素晴らしい物であるはずです。何かで落
ち込んで救いを求めている人が、いきなり「教祖様に多額の現金を貢げば幸せになります
よ」なんて言われて「はいそうですね」となるはずがありません。宗教団体が信者の勧誘
(そもそも赤の他人を勧誘すること自体怪しいですが…)を行い洗脳していく方法は、初め
“新しく入信しそうな人や入信したばかりの信者に多大な注目と愛情表現を浴びせる”そし
て“(教団の)外の世界は危険で、誤りに満ちているという印象を抱かせる”その後、セミナー
などと称し外部から孤立させ(睡眠を妨害し極度の疲労状態にさせ、恐怖を与え、自己批判
させたり、詠唱による刷り込み)ていくそうです。そのうち“自分はこの組織の中にいれば
幸せであり、周りの人はそれを妬んで自分に攻撃を仕掛けてくる”と本気で思わせるように
していきます。完全に洗脳された信者は、端から見て滑稽であるようなことも疑うことすら
しなくなります。
信者の中でもっともらしく語られるのが『神罰』です。私が聞いた話は…。ある熱心な信
者が、引っ越しをした時に、(神様のお住まいである)神棚を設置するのが遅れた。しばらく
するとその信者の息子が交通事故で命を落とした。信者は皆「大切な神様を蔑ろにした天罰
だ」とおののいていたというのです。もし、その宗教の言う『神』が本当にいるとして、片
や“いつも自分を大切にし、いつも祈りを捧げてくれる家族”一方“私のように、そんな神様な
んて見向きもしない人間”がいる中で、自分のことを大切にしてくれる信者が、何かの事情で
神棚を作るのが遅れたとして、そのことがその大切な家族の命を奪うほどの重大事と本気で思
うのか?と。私のように全く神を信じない人間に罰を当てるのが筋じゃないか…と思うのです。
旧統一教会は「サタン」「地獄に落ちる」という言葉を使って、かつて植民地とされた恨みを、
愚かな日本人を洗脳して多額の寄付をさせることで、晴らしているというのです。
洗脳されやすい人の共通点が“人との関わり方が苦手”であることです。かつて集団生活の中で
たくさんの人と(摩擦を起こさず)平穏に暮らしていく方法を学ぶことができた学校生活は、極端
にその『力』を失っています。だからこそ道場での時間は“自分の心を鍛える”“同じ空手を学ぶ仲
間との連帯感”“送迎してくれる親への感謝”などを育てていく大切な時間なのです。稽古を通じ何
ものにも惑わされない強い心を作るのです。個人的に、先祖は大切に思うけれど、それを祀る方
法(宗派)は何でも良いと思っています。ただ今話題の宗教の信者のように、ありやミツバチのよ
うに己を犠牲にして組織のために尽くす幸せ?より、人間らしく自分とその身の回りの人も幸せ
と感じられる幸せの方が良いとは思いますが…。

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