会報「あすなろ」2022(令和4年)年12月号「○○ハラスメント」

“寄らば大樹の陰”“長いものには巻かれろ”“出る杭は打たれる”等は、いずれも日本人の気質

を表している言葉です。これらは五人組(江戸時代に支配階級が設けた、庶民を統制するため

の制度で、農民(町人)の隣近所を5戸1組に編成して、互いに助けあうとともに、年貢の納入

や犯罪などを相互に監視させ、連帯責任を負わせた)制度によって、日本人に染みついたもの

かもしれません。とにかく日本人は『他人の目』を異様に気にする民族です。屋外でマスク

を外さないのも「誰かに何か言われたくない」と自分の考えより世間の評価を優先させます

ですから、良いも悪いも一度世間の評価を受けてしまうと、なかなかそこから脱することが

できません。そして今、その『評価』をコントロールしているのがマスコミです。何か事件

が起こった時に「町の意見を聞いてみましょう」と街頭で市民のインタビューをするシーンが

放映されます。この時視聴者に“世間ではこんな意見が多数派である”と受け取らせるのは、番

組担当者の判断です。近年とても気になるのが、その判断基準です。

先日、人気タレントのK川T之氏が『性加害』を行ったとして、TVから姿を消しました。よく

よく聞いてみれば3年も前の出来事で“酔っ払って銀座のクラブのホステスの体に触れ、キスし

ようとした”というのです。さらに大手企業Eホールディングスの代表取締役会長だったS森務氏

も、3ヶ月前沖縄の高級クラブで、全く同様の事態をしでかし辞職し、報告がなかったとマスコ

ミでたたかれています。クラブやキャバクラ等の店で、酔っ払いがホステスの体に触れるという

のは、何も特別なことではありません。前記2人のホステスは「私たちは安っぽい店のホステス

とは訳が違い、そんなことをされて心が傷つきPDSDになった」と訴え、数百万円の示談金を手に

入れているそうです。どう考えても、これが性加害という犯罪とは思えません。一般女性に対して

の同様行為ならともかく、相手は(若さや美貌等の『性的魅力』を売りにしている)プロの女性です。

言い方は悪いですが、有名人故に「はめられた」感が強いのです。マスコミは、常に男女同権を主

張している割に、この手の報道は、(有名)男性に対してのみ“一生を棒に振る”ほどの制裁を加えて

います。

ハラスメントとは相手に対して行われる『嫌がらせ』のことで、ハラスメントは行う方の意識の有

無に関係がないため、たとえ本人にそのつもりがない場合でも相手を傷つける行為、苦痛を与える

行為、不利益を与える行為などは全てハラスメントに該当し、現在39種もが定義されているといい

ます。問題は“されている方が不快だといえばハラスメントになってしまう”ことで、どちらの言い

分を取るか”マスコミの判断基準が、ますます大きな影響力を持ってきています。難しいことですが、

冷静沈着、責任ある判断を望みたいものです。

先月号でも述べたことですが、どんなことでも「100%の人が賛成」ということはありません。必ず

反対(中には感情的な)の意見があり“その反対意見のために、やろうとすることに時間がかかったり、

中断せざるを得なくなる”というのが、現代日本の悪いところです。

今年は、ロシアのウクライナ侵略を発端に、世界中がめちゃくちゃになってしまいました。

来年はどんな年になるのでしょうか?世界がどのようになっていっても、私たちは“自分にできること

を精一杯やっていく”ことしかできません。日々の生活を充実させましょう。

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