会報『あすなろ』2013年8月号
君津市スポーツ少年団空手道交歓交流会 に参加しました
先日(7月28日)君津のスポーツ少年団の大会が行われました。
当日は晴天で風もなく、 体育館の中は蒸し風呂のような状態でした。その中で競技開始まで2時間近く待たされ競技が始まりました。暑い中、参加した選手はみんな頑張って、以下の結果を出すことができました。
| 区分 | 型の部 | 組手の部 |
| 幼児 | 優勝 | 優勝 |
| 小学一年生 | ― | 敢闘賞 |
| 小学二年生 | ― | 優勝 |
| 小学三年生 | 三位 | ― |
| 小学一・二年生女子 | 四位 | 優勝 |
大会の反省
今回の大会は、大きな気合いを出す選手が少なく、審判も技を取りづらかったようです。やはり組手の試合では、「こんなイイ技を出したぞ」と自分の技をアピールするくらいの気合いが出せるようにしなくてはいけません。これには、普段から言っているように、練習中に大きな気合いを出しておかないと、「本番の試合だけ出そう」と思っても、なかなかできるものではありません。それと、普段の稽古で練習している技を出さないといけません。飛び込み追い突き、逆突き、回し蹴りの連続技や、前蹴り、ワン・ツウーなど、組手の試合を意識した内容の稽古をしているのに、試合の本番で、中途半端な単発の逆突きを出してみたりとか…。
組手の試合では、いかに自分の間合いで勝負するかがポイントとなります。常に相手の目から目を離さないことを意識して稽古しましょう。
型においては、まだまだです。今回の支部長の独り言に書いたように「順番を覚えたぞ」は型のスタートです。正確で気迫ある型が演武できるようにするには、何度も何度も、試合本番を意識した稽古を繰り返すしかありません。高級な型を覚えることも悪いことではありませんが、基本をしっかり覚えることが大切です。柴田君は、平安初段だけで決勝まで進出しました。決勝ではルールの関係で優勝はできませんでしたが、今までで一番の『平安初段』を見せてくれました。
支部長の独り言 『型は80点じゃダメ』
「80点とれた」「8割できた」など80%というのは、世間一般ではかなりの高評価を得られる値です。
しかし、80点では0点に等しいというものもあります。例えば駅伝。6人のメンバーのうち1人でも、自分の担当距離の8割地点で止まってしまったら、他の人の努力も、自分のそれまでの努力も0、水の泡になってしまいます。
型という競技も同じように考えることができます。多くの流派が存在する空手道で、ほとんどのところが型と組手という2つの形態で競技や稽古(…武道の場合は、練習と言わず稽古と言います)を行っています。若いうちに空手を始める人にとって、型は「おもしろくない」と感じる人も多いようですが、空手が上達してきたり、ある程度の年齢になってきたりすると『型のおもしろさ』がわかってきます。多くの型は本来、組手(戦い)を学ぶための基本稽古から生まれたものです。型を『空手ダンス』にするか『格闘シーンの再現』にするかは、演武する人の技量によって決まってきます。型のいいところは、きちんと覚えてしまえば、1人でも稽古ができること、思った以上に運動量が多いこと等が上げられます。自分の体力・精神力を向上させるのに必要なのが『型は満点主義』なのです。
下段払い1つやってみてもわかりますが、前膝を曲げている姿勢というのが、結構辛いのです。でも、その膝(ジャンプをする直前に、自然に膝を曲げる角度が、最もパワーが出る角度です。当然それが組手にも生きてきます)の曲がりを維持することはとても大切なのです。大切さが理解できない、自分を鍛えようという意識のない者(特に子ども)は、膝が伸びてくる、引き手がゆるんでくる…つまり、80点の型になっていってしまうのです。この辛いときに、100点満点の姿勢を目指し、実践していく。型は自分との闘いです。ほんの20%楽をしただけで、型はガタガタという形に変わっていってしまいます。
『型は覚えてからがスタート』
昔バイトをしていたとき、バイト先で「オレは2年で20種類ものバイトを経験してるんだ」と得意げに話している人がいました。仕事でも型でも、新しいことを覚えるのは意外と楽しいのです。ところが、一通りできるようになると、マンネリ感や今まで気づかなかった人間関係など、いろいろな問題が浮上してきます。こうなると「もう、いいや」と仕事を辞め、新しいバイト先を…。
こういった人は永遠に辛いことに耐える力や、トラブルのほとんどの原因は自分にあることなどを学ぶことなく、人生の大切な時間を無駄にしていってしまうのです。いろいろな仕事をたくさんやった。というのは裏を返せば、本当の仕事(辛さや喜び)を知らないうちに辞めてしまった、ということになるのです。石の上にも三年。まず続けることです。
型を学ぶことは、そんな意味で、まさに人生を学ぶことだと思います。だからこそ、型は動きを覚えたときがスタートです。その後、どれだけ自分に妥協せず精進していけるかが大切なのです。
『最近感じること』
空手の基本だけでなく、生活の基本(挨拶・返事)もうるさく言うようにしています。その成果?が、組手にも表れてきているようです。「強くなってきたな~」と思うことが多くなってきました。しかし、まだ突きとか蹴りが、コントロールされていません。だから、上段を当ててしまったり、変な蹴りを出して、逆に相手にポイントを取られたりしてしまいます。型をやっても『切れ』がないのです。正確な突きや蹴りを出すには、しっかりとした土台(前膝が曲がっていて、正座の形の上体が乗っている)を作ることです。
結局、“基本を繰り返すこと”になるのです。地道にやっていきましょう。
支部長 重田紀元
