令和5年5月号 うら面「紙一重」

WBCで日本中を感動の渦に巻き込んだ『侍ジャパン』の活躍の後、

話題となったのが、監督の栗山英樹さんでした。彼の“部下を全面的

に信頼し、任せきる姿”は『理想の上司』として、あらゆるメディア

で賞賛されました。しかし、全ての試合がハラハラドキドキだった

予選ラウンドでの采配には、多くの専門家から「もっと楽(確実)に

勝てていただろう」という声が寄せられていたそうです。

特に準決勝のメキシコ戦。もし、あそこで吉田選手の3ランホーム

ランが出ていなければ…、もし、9回裏ノーアウト1,2塁で、1点

負けている状態で村上選手に打たせて、ゲッツーとなり日本が敗れる

ようなことがあれば「栗山何をやってるんだ、あそこは代打だろが」

とか「バントさせるべきだろう」と、批判的な専門家という人達に、

さんざんに酷評され、「やはり栗山ではダメだった」が、彼の評価に

なっていたかもしれないのです。

日本のプロ野球も開幕し、1ヶ月が過ぎた頃から、勝ちの多いチーム

と、負けの多いチームの監督の采配に関する評価が、野球ニュースで語

られるようになってきました。どんなに人気のある監督でも、やはり負け

てばかりでは、ファンは納得してくれないのです。そして栗山監督のよう

に、選手を信頼し続けて出場させても結果が出なければ、監督としての能

力が疑われ、次のシーズンの仕事すらなくなってしまうかもしれません。

大谷選手が“ゴミを拾うことは、運を拾うこと”と大スターになった今も続

けているように、栗山監督のWBCでの勝利も、人を信じ続ける事に対する

(神様の)ご褒美なのかもしれません。

勝負に限らず、私たちの人生もまさに『紙一重』の連続です。ほんの一瞬

の差で、大きな事故に巻き込まれる事もあれば、ヒヤリで済むこともありま

す。その時その時の選択で、どちらを選んだかで、人生がガラリと変わって

しまうこともあるはずです。良いことも悪いことも、まさに紙一重。いつも、

この意識を持ちながら(神様に好かれるようなちょっとした善行をして)日々

を送れれば、きっと素晴らしい人生になってくるはずです。

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