令和6年5月号 うら面「○○ハラスメント?」

表面で話題に挙げた国会議員の懇親会ですが、宴会でコンパニオン(報道

ではダンサーとなっていました)を呼んで場を盛り上げる?ということは、

さほど珍しいことではありません。特に、警察官、消防士、教員など、普

段の“生活の中でストレスのたまりやすい職場の人間ほど、(酔っ払った)

二次会はだらしがない”と言われています。「男女同権の世の中で、女性蔑

視だ」という意見がありますが、多くの風俗営業店といわれるところで、

女性が性的魅力を売り物にして働いています。もちろん女性が多額の金品

を貢いで話題になった、新宿のホストクラブのように男性が性(的魅力)を

売り物にしているところもありますが…、圧倒的に女性が働いている場合

が多いはずです。素人の女性ならともかく、相手はプロの女性です。体に

触れられること(逆に相手から触ってくることも…)など承知の商売なのに、

男性のみがバッシングを受けています。

近年、芸能人や政治家、会社の経営者(いわゆる有名人)が、週刊誌など

に記事(写真)を掲載され「セクハラだ」と社会的な制裁を受ける事案が増

えてきました。しかも、ほとんどが何年も前の出来事を今になって取り糺

されているのです。数年前と現在では、ハラスメントなどに関する社会の

状況は明らかに変化しています。私が子どもの頃は“学校で先生にひっぱ

たかれる(平手打ち)”などということは、ごく当たり前のことでした。家に

帰って親から「(赤く腫れている)その顔はどうした」と言われ「先生に殴ら

れた」と答えれば、親の口から出るのは必ず「それは、おまえが悪い」でし

た。これが今だったら大事件です。“先生が暴力をふるって生徒に怪我をさせ

た”となれば、親からは猛抗議、先生は懲戒処分を受けてしまうのです。です

から何年も前の出来事を、今になって「被害を受けました」と申し出てくる

被害者?の供述や、冒頭の(性を売り物にした)プロの女性に対する報道には、

ちょっと違和感を感じてしまうのです。ちょっとうがった見方をすれば“賠償

金目当て”と受け取られても仕方のない気がします。

また先日、祖父と犬の散歩をしていた小学生が、警報器も遮断機もない踏

切に犬を追いかけて侵入し、列車にはねられて死亡するという事故がありま

した。確かに悲しい事故ではありますが、報道各社の論調は「警報器も遮断

機もない踏切が全国にはたくさんあるのに、いっこうに改善されないのは良

くないのでは…」というものです。“田んぼの真ん中の道にある踏切に、多額

の経費をかけて遮断機を設置。すると電車が来る何分も前から遮断機が下りて

通行ができなくなる”このことを良しとする人間がどれだけいるでしょうか?

線路という決まった道を一定の速度で、決まった時間に通過する電車。事故が

起こるとすれば、どう考えても電車側に過失はありません。今の日本は、アメ

リカのような「何でもかんでも、訴えたもん勝ち」の訴訟社会に向かっていま

す。テーブルの上に包丁が置いてある。これが「危険だ」と騒ぐことが正しい

ことかのような風潮が私たちが望んでいることなのでしょうか?『個人の責任』

というものも、しっかり検証されていくべきだと思うのです。

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